logo

文部科学省次世代IT基盤構築のための研究開発、高機能高可用性情報ストレージ基盤技術の開発

ご挨拶

村岡裕明
プロジェクトリーダー
村岡裕明
 情報ストレージ技術はコンピュータの黎明期から共に発展してきましたが、インターネットの拡大による急激な情報量の拡大を通じて爆発的な成長を成し遂げました。最近では、クラウドや情報家電、ビッグデータ等高度情報化社会を支えるためになくてはならない主要技術としてますます大きな発展を続けています。ここに日本発のイノベーションである垂直磁気記録技術が大きく貢献していることは特筆すべきことと存じます。しかし、このたびの東日本大震災においては津波や長期電源喪失等によって緊急情報のアクセスに大きな障害を生じただけでなく、サーバやストレージインフラの被災のため多数の重要情報が喪失してしまいました。これは社会的な大きな損失となりました。従来ストレージ技術は機器故障が発生しても情報を安全に保持することが必須の性能との認識で技術開発をしてまいりましたが、拠点あるいは地域ごと損壊するような巨大災害に当たってはその耐災害性はまだまだ不備であることが露呈致しました。大容量の情報を高密度に蓄積する技術開発とともに、その情報をいかなる災害下でも安全に保存し、被災下でも緊急情報に迅速かつ的確にアクセスできる可用性を担保した情報ストレージ技術の開発が必要であることが明らかになりました。
 このような背景のもとに、東北大学電気通信研究所ではこのたび標題にあります文部科学省の研究課題を受託して耐災害性に優れ次世代のIT基盤構築に資する情報ストレージ技術の研究開発を開始いたしました。東北大学電気通信研究所、日立製作所、日立ソリューションズ東日本の参画機関を中心に多くの関係機関のご理解とご協力を賜って、仙台を拠点とする研究体制を整えて研究開発を開始したところです。今後は本技術開発を一丸となって進め、東北地域における新たなIT産業の一端を拓き復興のために尽力していく所存です。

ホーム
ご挨拶
プロジェクト概要
体制・参画研究者
研究内容
発表論文
お知らせ
アクセス・お問い合せ